【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「(漢字そぞろ歩き) 泰山」から

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2026.8.8  日本経済新聞の記事「(漢字そぞろ歩き) 泰山」から

川底にお経を刻んだ修行僧

コラムの著者 阿辻 哲次(漢字学者) 氏がとりあげた漢字の逸話は「泰山」に関してである。8月11日の「山の日」にも因んで、泰山への登山について語っている。

◯「泰山」という山はなく、山東省の山脈名

阿辻氏によれば、中国に「泰山」という山はなく、標高1532メートルの主峰、玉皇頂をいただく山脈名であるという。「孟子」(尽心上)によれば孔子は「泰山に登りて天下を小とし」、山頂から下界を眺めて、世間などとても小さいものだとの印象を持ったという。海抜から見れば「泰山」はそれほど高くもないが、黄河下流大平原から山塊が切り立つように聳え、周囲に高い山がないこともあって、この山脈が飛び抜けて高く見えるという。それで中国では古くから「泰山」が神聖で大きな山の例えに使われた。

最高峰の玉皇頂山頂に「五嶽獨尊」と書かれた石碑がある。「五嶽」つまり「五岳」とは山岳信仰で祀られる五つの名山を指し、泰山は「東岳」で、そこは、秦の始皇帝や漢の武帝が天下統一の完成を天に報告する「封禅」を行なった聖山である。また、泰山は中国の紙幣の図柄に使われる景勝地であり、海外からの旅行者が多く訪れる地でもある。

登山道中腹の道教寺院「斗母宮」から東北に400メートルほど入った山中に、「経石峪」という石刻がある。「峪」は深山の谷を指し、これに「経石」が付くのは川底に「金剛般若波羅密経」というお経が刻まれているという。テニスコート8面ほどの広さに約50センチ四方の巨大な文字でお経が刻まれている。おそらく昔の修行僧が腰まで水に浸かりながら、長時間をかけて、川底の石に仏典を刻みつけた稀有な信仰の結実であるという。📜⛰️🧑‍⚕️👦👩🤝👨💡👦👧💰📓🗺️🚢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇨🇳

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