【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「(漢字そぞろ歩き) 芸」から

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2026.9.5  日本経済新聞の記事「(漢字そぞろ歩き) 芸」から

中国人にわからぬ簡略字形

コラムの著者 阿辻 哲次(漢字学者) 氏が注目したの、「芸」を例に取り、日本が戦後の諸改革の一環として、漢字も将来における廃止を視野に入れて大改革が行われ、その字形簡略化の弊害が生まれた経緯について語っている。

◯中国の文化大革命後に訪れた中国人研究者の戸惑い

阿辻氏によれば、文化大革命中ほぼ鎖国状態であった中国の学術界は、70年代末期から80年代にかけて堰を切ったように動き出した。ただ、日本の研究者の多くが中国語を話せず、中国の研究者も日本語ができる人は当時ほとんどいなかったという。講演や研究活動は英語で行うから支障はないが、ふだんの交流まで英語でするのはお互いに大変であった。そこで阿辻氏のように中国文学専攻の大学院生が、寺社見学や歓迎会に通訳として駆り出されたという。

そんな時代に、阿辻氏は中国の研究者を案内、随行することを依頼された。京都国立博物館のある展示室で、入り口に「工芸品」とあるのを見た中国の研究者が、「これはどうゆう意味か」と訊ねたという。やり取りを見ていた工学部の助教授が怪訝な顔で「簡単な漢字がわからないのはどうしてなのか」と聞いてきた。

意外に思われるかもしれないが、「工芸品」という表記が理解できない中国人は決して珍しいことではないという。「芸術」も通じないかもしれない。それは中国では「芸」と「藝」が昔も今も別字であるからで、「芸」は植物に関する意味だけに使われる。日本では「藝」のように18画もある「複雑で難しい」漢字だから、第2次世界大戦後の漢字改革で、「國」を「国」に、「體」を「体」のような字形簡略化の流れで、「藝」は「芸」と書かれることになった。これで、中国人の研究者が理解できなかった「工芸品」の表記の理由がわかった。🧑‍⚕️👦👩🤝👨💡👦👧💰📓🗺️🚢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇨🇳🇯🇵

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