【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「ノーベル賞、ソアイ反応は『対称性の破れ』」から

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2026.10.20 日本経済新聞の記事「ノーベル賞、ソアイ反応は『対称性の破れ』」から

分野を超える革新の芽

コラムの著者 青木 慎一氏(日本経済新聞社 編集委員)は、前回に続きノーベル賞に関して話題だが、今回は受賞内容について解説している。

○対称性の破れへの追及はこれからも継続

青木氏によれば、2026年のノーベル化学賞を硤合憲三栄誉教授らが受賞する。受賞内容は、右手型と左手型がある分子構造で、ごくわずかな偏りがあれば、多い方が化学反応によって大きく増幅することを示したものだという。

これまで科学の世界では、古くから左と右で差がないという対称性の考えが根強かった。しかし、それが崩れる「破れ」が様々な分野で次々と見つかり、大きな変革をもたらしてきた。硤合教授らの研究は「対称性の破れ」という観点からも重要な成果といえる。

物質には、化学式が同じでも左手型と右手型のような立体構造が異なり、どうやっても重ならない分子が存在する。人工的につくると左手型と右手型は同じ量ができる。化学反応が支配する法則が、左右に差がない証拠である。このように「自然は左右で差をつけず、依怙贔屓しない」と信じられてきた。

ところが地球上の生命体ではそうなっていない。生物の体をつくるアミノ酸は左手型だけでできている。遺伝情報を伝えるDNAやRNA(リボ核酸)の材料となる核酸を形成する糖は右手型である。法則は左右対称なのに結果は片方に偏っている。生命が誕生するまでのプロセスで、何らかの原因で対称性の破れが起き、材料となる物質の分子に大きな偏りができたとみられている。その謎に迫るきっかけを与えたのが、今年のノーベル化学賞を受賞する仏パリ・サクレー大学のアンリ・カガン名誉教授と硤合教授である。

カガン教授は、1986年、化学反応で生じたごくわずかな偏りが想定以上に大きく増幅される「非線形効果」を突き止め、硤合教授は1995年に最初の差がわずかでも、反応が進んで一方の型のみになる「ソアイ反応」を発見した。ただ、これが生命の左右の偏りを証明したわけではないが、他に同じような化学反応が見つかっておらず、「唯一無二」の成果である。

このような非対称性は化学だけでなく物理学者も関心を示す。素粒子論などで、対称性の破れによって様々な現象が起こるという考え方が定着しており、共通点を感じることから関心が持たれる。物質と反物質の対称性の破れもソアイ反応に似ている。

生物学でも対称性の破れは生物の形がどう作られるかを理解するヒントにもなっているという。動物の前後、左右、腹と背の違いも対称性の破れから来たのではないかとも考えられている。だが、仕組みはまだよくわかっていない。このように化学のみならず多くの科学分野で対称性の破れがヒントになり、追及することはこれからも続きそうだと青木氏は語っている。💥🧪⚗️📕☔️☁️☀️🌡️🎓🏢🗻🔥🌳💡💬📻⚡️🏙️🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🏢⚡️👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵🇫🇷🥇

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