2025.11.12 日本経済新聞の記事「<再考、学び舎>AI時代「書く力」どう育む?」から
「依存」せずに知の基本へ
「書く力」の危機が迫っているという。文章や画像を生成する人工知能(AI)が広まり、文章を作る環境が変わってきた。AI任せが学習や研究にも浸透している。効率化が進む反面、情報伝達や創作など社会全体の知的活動に影響はないのであろうか。コラムの著者はこの疑問を文章論が専門の言語学者、石黒圭氏(国立国語研究所 教授)にインタビューしている。
◯実在しない論文を参考文献とする誤用まで登場している
石黒教授は現状を次のように見ている:
「2022年11月に人間のように文章を作るChatGPTが登場し、2023年には使い方をめぐって大学でも議論が起きた。今は沈静化して、その利用や応用を教師、学生の判断に任せているところが多い。節度を持って安易な使用は避けるように指導しているようだ。」
「変化は目立たないが、AI任せが進みすぎることへの不安がある。最初から機械に頼るのは、非常に危うい。文書作成は自ら考え、調べて、書くことの繰り返しである。そのトレーニングを怠ってしまうと、以前の1から3割も能力が落ちることもあろう。小学校からAI任せという児童・生徒が増えたら、ちょっと恐ろしい。」
「実は節度ある大人が使えば安心ということさえ言えなくなってきている。最近、研究者が学術誌に投稿する論文で問題が起きたという。実在しない論文を参考文献として挙げたケースで、AIが示した誤情報を使ったようである。似たような事例をしばしば見聞きするようになった。」
対策として、石黒氏は次のように述べている:
「役割分担をはっきりすることである。機械には、人が書く力、考える力を妨げない作業を任せれば良い。AIが自然な言語を生み出す力は素晴らしい。校正ツールとして優れているし、考えを深めるための話し相手にもなれる。」
「悪循環を断つためにも、書く力の衰退を止めなければならない。若い世代が書く気を起こす環境と機会の提供は欠かせないが、これにまだ今の教育が対応できていない。」✏️✒️📓🧑⚕️👦👶🏫💬👩🤝👨💡🐡⛰️🌾🏣❤️👦👧💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵
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