2026.9.16 日本経済新聞の記事「私見卓見:AIを生かせる企業の条件」から
行きすぎた画一化は個人の創造性や柔軟な判断を弱体化する
コラムの著者 鮄川 宏樹氏(モンスターラボ社長)によれば、同じAIを導入しても成果につながる企業と、十分に活用しきれていない企業があるという。どこにその違いがあるのかを鮄川氏は解説している。
◯目指せ!強い企業カルチャー
鮄川氏によれば、生成AIやAIエージェントの進化で、調査、分析、資料作成、研究開発など知的生産性は上がり、技術へのアクセスも広く開かれた。AIが大量の情報の中から合理的な選択肢を示せば、企業戦略の策定に差が出てこなくなる。だが、実際は顧客価値や事業変革など、その成果に差が出てくる。競争力を左右するのはAIの支援を受けた戦略を描く力だけでなく、それを実行するオペレーション力にあると鮄川氏は指摘している。
どれほど良い方針であっても、顧客接点、開発現場、営業、管理部門など、日々の仕事の中で判断と行動を変えなければ成果にはつながらない。業務の標準化は確かに重要なことであるが、変化の激しいビジネス社会では、すべてを手順に落とし込むことは難しい。行き過ぎた画一化は、社員の創造性や柔軟な判断を弱めることになる。
そこで鮄川氏が注目するのは企業カルチャーである。企業カルチャーとは、企業のミッションやバリューが社員一人一人に浸透し、日々の判断や行動に現れている状態である。
- どのような価値を社会に届けるのか
- 顧客に対して何を大切にするのか
- 迷ったときに何を基準に判断するのか
以上のような共通の土台を持った個人が集まり、それぞれの現場で実践しているとき、企業カルチャーは会社組織の力に変わるという。強い企業カルチャーがある企業では、すべてを細かく指示しなくても、現場の一人ひとりが自分で考えて動くことができる。AIが示す選択肢を参考にしながらも、顧客にとって本当に意味があるのか、短期的な効率と長期的な価値のどちらを優先すべきかを判断、行動できるだろう。
AIによって戦略や技術の差は縮まってくるだろう。だからこそ、企業の本当の力は、日々の判断と行動に表れる。戦略を現場で動かし切るオペレーション力と、その源泉となる企業カルチャーがAI時代の競争力を左右すると鮄川氏は予想している。💬🏢🧠🧑⚕️👦👩🤝👨💡❤️👦👧💰📓🗺️🚢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵
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