2026.9.20 日本経済新聞の記事「日本人の身長:伸び悩むワケ」から
中韓との差拡大、3つの仮説
コラムの著者 黒田 愛奈氏(日本経済新聞社・サイエンスグループ記者)によれば、日本人の平均身長は1990年代以降伸び悩み、中国や韓国に逆転された。なぜ日本人だけが伸びないのかについて、要因を探っている。
◯
黒田氏によれば、各国の発育状態を調査する国際研究グループ(NCD-RisC, Risk Factor Collaboration)が2020年英医学誌ランセットで発表したデータは、2019年時点の日本の19歳の平均身長は男性が172.1cm、女性は158.5cmだという。韓国は男性が175.5cm、女性が163.2cm、中国は175.7cm、女性が163.5cmである。中韓で体格が大きく変化した要因は栄養と衛生状態の改善などがあるという。一方、豊かになり、食べ物にも困らないはずの日本で1985年以降、なぜか身長が伸びなくなっている。
身長が伸びない要因を黒田氏が取材して3つの仮説を挙げている:
- エネルギー摂取量の低下:医薬基盤・健康・栄養研究所がまとめた日本人の1日1人あたりのエネルギー摂取量は、1995〜2023年にかけて緩やかに低下し停滞しているという。これに対して中国や韓国は日本よりも多い。単純なカロリー不足だけで説明できず、インスタント食品など栄養に偏りのある食生活が若年層中心に広がっており、カルシウムや各種ビタミンなど食事の質も低下しているという。
- エネルギー摂取の問題が妊娠した女性に影響:日本では10人に1人が2500グラム未満の低出生体重児で生まれているとされ、この割合は中国や韓国よりも多いという。若い女性でダイエット目的に食事量や栄養成分の摂取を抑える傾向にあり、出産時の体重に影響を与えている可能性があるという。
- 乳幼児期の睡眠時間が少ない:睡眠が成長ホルモンの分泌などを通じ、子どもの正常な発育に重要なことはよく知られている。米フィラデルフィア小児病院などが2010年に発表した論文では、日本の0〜3歳児の1日の総睡眠時間は11.62時間とされ、中国の12.49時間、韓国の11.9時間よりも少なかったという。
これらの仮説が複雑に絡んで日本人の身長の伸び悩みを生んでいる可能性があるという。👶🍽️👆🏢🧠🧑⚕️👦👩🤝👨💡❤️👦👧📓🗺️🚢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵🇰🇷🇨🇳
コメントを残す