2026.9.26 日本経済新聞の記事「こころの健康学:質問が『詰問』に聞こえる時」から
時には「閉じた質問」が有効
コラムの著者 大野 裕氏(認知行動療法研修開発センター)は、前回の「遠回りのように見えた人生」の話題から、さらに自己体験から精神的に追い詰められている人の心情について述べている。
◯質問に答えることがきっかけになる場合も
大野氏によれば、前回の話題で大野氏自身の体験は一見すると遠回りのように思えたが、精神科医として仕事上おおいに役立ったという。精神的に追い詰められている人は、自分が持っている本来の力を発揮できなくなる。
大野氏も、高校生時代に成績が悪い時、簡単な質問にさえ答えられなかった経験があるという。数学の授業で教師から「X+Y=2で、X=1なら、Yはいくつか?」と質問された。「2−1=1」というのは小学生でも答えられる簡単な質問である。
しかし、「自分は出来が悪い」と思い込んでいると簡単な計算さえできなくなる。教師の「質問」がいつしか「詰問」のように思えて、追い詰められた感覚になり、頭が麻痺してしまう。その結果「やはり自分は出来の悪い生徒だ」という思いが強くなって、更に自信を失っていく。こうしたことは仕事の場面でもありうる。教師や上司は、そんなとき厳しく指導しても萎縮するだけである。そこで、大野氏は、「はい」か「いいえ」で答えられる「閉じた質問」が有効だと体験から述べている。我々は、本人にきちんと説明する必要がある「開いた質問」をすることが多い。しかし、相手の頭が麻痺しているようなとき、あえて「こう考えて良いかい」と、答えを先に伝える形での質問の方が良いという。そこで「はい」と答えることができれば、それがきっかけで自分の考えを言えるようになるからである。💬❤️🧠👩💻📖✒️📕🧑⚕️👦👩🤝👨💡👦👧💰📓🗺️🚢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵
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