2026.10.6 日本経済新聞の記事「Deep_Insight:『あるある』なき時代のヒット」から
SNS追っても生めず、街にこそヒント
コラムの著者 中村 直文氏(日本経済新聞社 編集委員)によれば、ブームが廃れるのは世の常であるが、今や陳腐化のスピードが著しいという。現代人が1日に受け取る情報量は江戸時代の1年分、平安時代の一生分とも言われている。情報量の多さもさることながら、AIの進化が重なり、情報爆発はさらに加速している。中村氏はイマドキ消費の傾向について説いている。
○「国民的コメディアン」生まれない
中村氏によれば、このような情報爆発の時代ではヒット商品やサービス、コンテンツが浮かんでは消えていく状況であるという。近年は「狭間ヒット」が増えてきたという。「狭間ヒット」とは、一時的には大きな話題になるが、ランキング調査と公表の狭間で飽きられる現象を指す。
さらに流行が短命に終わるだけでなく、細分化も進んでいるという。例としてレトロ消費がある。昭和レトロや平成レトロが知られているが、タカラトミーは懐古志向に複数の傾向があると知り、商品開発に生かしている。つまり、レトロ消費も一括りで捉えきれない。流行の細分化は、同じ情報や経験を共有する機会が減り、世代的に常識と思われていることが成立しなくなっているからだという。
さらに「あるある」の消失が起こっている。エンタメの世界でも、これまでは皆んなが知っている「あるある」を裏切ることが笑いの王道だったが、今はそれがなくなり、笑いの細分化が進んだという。もう国民的なコメディアンは出てこないかもしれないと、漫才コンビ、令和ロマンのくるま氏は指摘している。
このような状況で企業がヒットを生むにはどうしているのか:
- インサイト(本人も気付かない無意識な欲求)を探るリアルインタビューや街の探索
- ファン客との交流や商品の共同開発
- 企画から発売までの期間の短縮、改廃のスピードアップ
といった施策を打っている。膨大な情報が流れるSNSでは真偽が曖昧な情報も多く、消費者の心理は見えてこないと、マーケティング専門会社も分析している。消費者の隠れた本音や心理を掴むには少人数でも的確なインタビューを重ねる地道な方法が重要だという。データは大事だが、やはり人の心理とは異なる。双方を行き来しながら変化の芽を見つけることが、「あるある」なき時代のヒットメーカーへの近道ではないかと中村氏は示唆している。🛜🎭💻🧠👩💼🧑💼🏠🏢🎓💡💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵
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