【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「〈サイエンスNextViews〉歴史変えた天才化学者の狂気」から

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2026.6.28 日本経済新聞の記事「〈サイエンスNextViews〉歴史変えた天才化学者の狂気」から

軍民両用(デュアルユース)の時代に教訓

コラムの著者 青木 慎一氏(日本経済新聞社 編集委員)が取り上げているのは、ドイツのノーベル化学賞受賞の科学者フリッツ・ハーバーで、彼をデュアルユースの先駆として学ぶ姿勢が必要だと説いている。

○「科学者は平時は世界のために、戦時には祖国のために貢献する。」

青木氏によれば、この言葉は、熱烈な愛国者であったハーバーの信念で、第1次世界大戦が始まると化学兵器開発を推進した人物である。ハーバーを有名にしたハーバー・ボッシュ法という合成技術は肥料の量産を実現し、食糧事情を根底から変えた。「空気からパンを作る」と驚かれ、人類の繁栄に欠かせない技術である。

一方で、この合成技術は火薬の量産を可能にする負の面も多いという。ハーバーも一部の小説や映画でマッドサイエンティストのモデルにされた。

ハーバー自身は謙虚で人当たりの良い人物であったが、戦争協力の姿勢はかたくなであったという。妻のクララは化学博士号を持つ才媛で、毒ガス開発を強く非難していた。クララは毒ガスが利用されると知ると、夫の拳銃で自死する。親友のアルベルト・アインシュタインも「科学的才能の浪費」とハーバーを非難した。それでもハーバーは新たな毒ガス兵器を開発し続けた。

1918年のノーベル化学賞をハーバーは受賞し、終戦後も英雄視された。だが、改宗はしていたもののユダヤ人の出自であったためにナチス政権から迫害を受けた。亡命後に亡くなった際も、ドイツの新聞はほぼ無視したという。皮肉にもハーバーが開発した殺虫剤は強制収容所でユダヤ人虐殺に使われ、親族も犠牲になった。

ハーバーの伝記作家であるダニエル・チャールズ氏は「科学の創造と破壊の両方を体現した現代のファウスト」と評している。では、ハーバーの教訓は何か。科学者の良心の問題で片付けると、本質を見誤ると青木氏は指摘している。

ハーバーは「毒ガスを使うことで戦争を早く終わらせられ、結果的に犠牲者が減る」と信じていた。第2次世界大戦で米国による広島や長崎への原子爆弾の投下も全く同じ理由で正当化された。事実、原子爆弾の開発にはノーベル受賞者など当時の欧米の知性が集結していた。戦争が本格化すると、科学者はなかなか中立の立場に留まれない。

かたや日本は戦後、科学者は軍事研究に関わってこなかった。しかし、現在は国際社会の分断が深まり、先端技術の安全保障問題が急浮上している。そんな現代だからこそ、デュアルユースの先駆であるハーバーに学ぶことは多いと青木氏は指摘している。必要なことは、成果やデーターを公開し、用途の点検や監視を可能にすることが重要になろう。☠️💥💣🧠🎓🏢🗻🔥🌳🎓💡💬📻⚡️🏙️🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵🇺🇸🇩🇪

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