2026.9.26 日本経済新聞の記事「(漢字そぞろ歩き) 秋と穐」から
「火」は怖し、「亀」はめでたし
コラムの著者 阿辻 哲次(漢字学者) 氏が注目したのは、「秋」と「穐」の関係とその逸話について言及している。
◯家屋が木と紙でできている時代に火災を避ける意味があった
阿辻氏が幼少の頃に同級生に「穐山」君がいたという。読み方は「あきやま」である。この「穐」は他にも旧字体で「龝」も使われた。この「龝」と「穐」は「秋」に異字体となっている。本来の「龝(禾+龜+灬)」から、下の「灬(れっか)」を省略して、中の「龜」を新字体の「亀」に書き換えたものが「穐」であるという。
一方で、中の「龜」の部分を省略して「禾」と「火(灬が変化したもの)」だけを残したものが、現在私たちが使っている「秋」になったという。
「秋」は「あき」を表す漢字で最後に登場したことになる。もっとも簡単な字形であるが、江戸時代の日本では特定の領域で、ある事情によって、もっとも簡単に書けるその形が敬遠された。特定の地域とは歌舞伎の興行、ある事情とは、家屋が木と紙でできている時代には、火災が街全体を焼失させる最も避けるべきことであったからである。
歌舞伎興行では、今も公演最終日を「千秋楽」と呼んだ。だが、当時の歌舞伎小屋は木造建築であったことから、「秋」の「火」を嫌って、「秋」をめでたい「亀」が使われて「穐」に置き換え、「千穐楽」となったという。🐢🔥🍂👦👩🤝👨💡👦👧💰📓🗺️🚢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇨🇳🇯🇵
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