2026.1.31 日本経済新聞の記事「(漢字そぞろ歩き)五輪開会式の入場順」から
北京大会「五筆」順の不思議
コラムの著者 阿辻 哲次氏(漢字学者)はオリンピック大会である「北京2008」や「北京2022」を事例に、英語圏のアルファベットにあたる文字順について解説している。
◯旧字体にも簡体字にも使える筆順として「五筆」を適用
阿辻氏によれば、世界中が注目するオリンピック大会の開会式で、参加国・地域が入場する順序について、かつてのオリンピック憲章には規定があって、「選手団は開催国の言語でのアルファベット順に行進する」と記されていたという。
前回の東京オリンピック大会では、「言語でのアルファベット順」として国名の日本語読みの五十音順が使われた。ソウルと平昌でも国名の韓国語読みでハングルの「カナダラ順」が使われた。だが、中国の夏季大会「北京2008」も冬季大会「北京2022」でも、漢字をローマ字読みする「ピンイン順」を使わず、国名を簡体字で書いた時に最初にある漢字の画数順とした。同じ画数の場合は、「五筆」で順序が決められた。
「五筆」では漢字を配列する場合、各漢字の起筆(筆順で第1画)に注目して、「一」「|」「ノ」「、」「乙」(横・縦・左払い・右払い・折)の順番に漢字を並べる、という方法である。阿辻氏が不思議に思っているのが、夏季大会「北京2008」も冬季大会「北京2022」で日本とイスラエルの入場順が「五筆」に則ると違っている点であるという。
それはさておき、阿辻氏によれば、中国が文字改革によって大きく字形が変わった簡体字では、かつて使われた部首や画数などの方式では対応できなくなってしまっているのだという。そこで、新たな筆順による規則として「五筆」を導入し、旧字体でも簡体字、さらに読みのわからない感じにも対応できようにした。かつて漢字を廃止しようといた中国も新時代に対応しようとしているようだという。🏆🧑⚕️👦👶🏫💬👩🤝❤️👦👧💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵🇨🇳
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