【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「〈科学の扉〉ネアンデルタール人:絶滅の謎」から

, , , , , , ,

公開日

2026.2.8  日本経済新聞の記事「〈科学の扉〉ネアンデルタール人:絶滅の謎から

少子化や鉛の毒、新説相次ぐ

コラムの著者 阿佐美 茜氏(日本経済新聞社)によれば、約4万年前に絶滅したネアンデルタール人は進化の過程で現代人の「いとこ」と言われているという。屈強な体と大きな脳を持ちながらも彼らが姿を消した要因を探る科学研究が近年相次いで出てきたと言う。

◯「ネアンデルタール人の遺伝情報を解析すれば絶滅に向かった理由を知る手掛かりになるかもしれない」

こう語るのは、昔の人類の遺伝情報を研究する東京大学の太田博樹教授である。ネアンデルタール人が生きた太古の時代を知るのは困難で、その絶滅も謎に満ちているからこそ、遺伝情報は重要だと言う。

現代人の祖先と交配したことで流産が増えて少子化が進んだり、食べ物が含まれる鉛の影響で言葉が上手く使えなかったりした可能性があるという。一体、欧州などで栄えたネアンデルタール人に何が起きたのか。

現代人の祖先とネアンデルタール人を両親に持つ女性が妊娠した時、お腹にいる胎児に酸素が行き届かず、壊死して流産が相次いだとするスイスのチューリッヒ大学などが学術誌「サイエンス・アドバンシス」で査読前論文とし2025年に発表した。これがネアンデルタール人が子孫を増やす枷となり、人口が減少して絶滅に至ったという仮説である。現代人でもその祖先でも、ネアンデルタール人でも胎児は、母親が呼吸で血液に取り入れた酸素を胎盤を通じて受け取る。直接的には血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンという色素が酸素を運ぶ。これまでの研究で、現代人の祖先とネアンデルタール人は約5万〜4万5000年前に交配していたことが知られている。両者の間で生まれ育った女性が子どもを妊娠する事例も少なくなく、思わぬ悲劇が生じていたようだという。

ネアンデルタール人は現代人の祖先と枝分かれして出現した。いわば、現代人のいとこにあたる人類である。屈強な体と大きな脳を持ちながら、絶滅は謎で諸説が提唱されてきた。一般的には現代人の祖先が攻め滅ぼしたとされているが、最近は少人数で孤立して暮らしたために外部から情報が得られず、狩猟に使う道具の改良が遅れるなどした可能性も指摘されている。

一方、食べ物や水がネアンデルタール人の命取りになった可能性もあるという。米カリフォルニア大学などは2025年に、当時の食べ物などに含まれる微量の鉛がネアンデルタール人の脳をおかした恐れがあるという論文を「サイエンス・アドバンシス」に掲載した。肉や魚などの多くの食物や水の中に微量の鉛があり、一定以上摂取すると健康被害がでる恐れがあるという。ネアンデルタール人の遺伝情報を手掛かりに彼らの脳を再現し、多数の脳細胞からなる小さな「ミニ脳」を作製した。この脳に鉛を加えると、言語能力や認知能力に関する遺伝子が働きにくくなったという。一方、同様に作製した現代人の「ミニ脳」は鉛の汚染に強く、遺伝子の働きが衰えにくかったという。同大学サンディエゴ校のアリソン・R・ムオトリ氏によれば、「ネアンデルタール人は鉛の影響で、言葉をうまく使えなかったではないか」と考えている。その結果、気候変動などに耐え生き延びる知恵が得られず滅びたのかもしれない。💬🧑‍⚕️👦👩🤝👨💡❤️👦👧💰📓🗺️🚢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵🇺🇸🇨🇭

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です