2026.7.11 日本経済新聞の記事「(漢字そぞろ歩き) ペリカン」から
古代中国にも来た奇妙な鳥
コラムの著者 阿辻 哲次氏(漢字学者)が取り上げた漢字にまつわる逸話は、「ペリカン」についてである。広大国土にある中国では、時には想像ができないような事象があるという。2020年には山東省の黄河河口で、なんとモモイロペリカンの飛来が確認されたという。
◯亜寒帯から亜熱帯まで及ぶ広大な国土の中国での出来事
中国最古の詩集「詩経」のうち「国風」と呼ばれる部分にある周王朝代の民謡が収録されており、阿辻氏の示すペリカン事件に似た内容があるという:
「維(こ)れ鵜(う)は梁(やな)に在るに
其(そ)の翼を濡(ぬ)らさず」
という詩句があるという。この詩に登場する鵜は、夏の風物詩で松尾芭蕉が詠じた鵜とは違うという。鵜匠が操るウの漢字は「鸕鷀(ろじ)」と書き、ウを鵜と書くのは日本のみであるという。詩経では動植物名がよく登場するが、実際の有様はよくわからない。そこで古代より多くの解説書が編まれた。三国時代の呉王朝の陸璣(りくき)が著した「毛詩草木鳥獣虫魚疏」で詩経の注釈が部分的に引用しており、上記の「鵜」には次のような注釈がある;
「鵜は水鳥なり。形は鶚(みさご)の如くして極めて大きく、喙の長さは尺余、直(なお)くして広し。口中は正赤(まっか)なり。頷(あご)の下の胡は大なること数升の嚢(ふくろ)の如し、もし小沢の中に魚有れば、便(すなわ)ち群は共に水を抒(く)み、其の胡に満たして之を棄(す)て、水をして竭尽(けつじん)せしむ。魚の陸地に在りて、乃(すなわ)ち共にこれを食う」
とある。記述から推測すると、長いくちばしの下に大きな袋があることからペリカンのようである。ペリカンには留鳥と渡り鳥がいて、渡り鳥種のモモイロペリカンはヨーロッパ南東部から中国北部や南部に飛来して越冬することがあるという。🪽🦆⚡️👦👶🥩🏫💬👩🤝❤️👦👧💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥🖋🌏💡🔎🌍🇨🇳🇯🇵
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