2026.7.13 日本経済新聞の記事「〈就活考〉AI時代の新人育成」から
試行錯誤の機会どう確保
コラムの著者 栗田 貴祥氏(インディードリクルートパートナーズリサーチセンター 上席主任研究員)は、AIが業務そのものを担う仕事のパートナーとなる時代の新人育成とはどうあるべきかについて解説している。
◯「効率よく成果を出すこと」と「人が育つこと」が同義でなくなってきている
栗田氏によれば、AIはもはや「質問に答えてくれる」存在をすでに抜き出て、業務そのものを担う仕事のパートナーになりつつあるという。そこで新たな課題になるのが「AI時代の新人育成」である。その1つの要因がOJT(職場内訓練)の崩壊である。AIによって現場で揉まれて育つという機能がなくなることである。そこで学習機会をどう創出するか、育成カリキュラムの再構築が必要だと言う。つまり、AIの業務遂行で、「効率よく成果を出すこと」と「人が育つこと」が同義でなくなってきている。
これまでは、下調べや議事録作成、データ整理などの基本的作業を通じて新入社員は、業務の背景や専門用語の理解、論点整理の力を磨いてきたが、その対象がおおよそAIに置き換えられていく。OJTなら上司からフィードバックをもらいながら、人への伝え方やコミュニケーションの取り方、誰にどうお願いすればスムーズに進むかといった「協働力」が鍛えられた。知識だけではない業務の「勘所」をつかむことができた。失敗と葛藤の結果、「この資料にこの情報は不要だ」「このポイントだけ押さえればいい」と、取捨選択ができる判断軸を構築できた。
試行錯誤の機会がAIによって失われてしまうと、マネジメント層になり責任を取る立場になっても、AIが出したアウトプットのどこに改善点や矛盾があるかが判別できなくなることもあり得る。AIの活用自体を批判することではなく、人材育成の観点で起こりうるリスクを整理し、成長プロセスを再設計する必要があろう。例えば「問いを立てる力」「意味付け力」など、人ならではの価値や力をいかに伸ばしていくかが問われていると栗田氏は指摘している。💬🧠🏢🧑⚕️👦👩🤝👨💡❤️👦👧💰📓🗺️🚢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵
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