2026.8.9 日本経済新聞の記事「(日本語 日記) もぬけのから」から
「蛻(もぬけ)る」という動詞も存在
コラムの著者 今野 真二氏(日本語学者)によれば、「モヌケノカラ」という表現は現代日本語でも使われるが、カナで文字化されると、「モヌケ」の語義がわかりにくい。岩波国語辞典 第八版(2019年)によれば見出し「もぬけのから」を「蛇・蝉などのぬけがら」「人が脱出したあと」など3つに分けて説明しているという。
◯蝉の抜け殻を「蛻の殻」とは現代ではほとんど使わない
今野氏は、「人が脱出したあと」の逸話を紹介している:
- 「銭形平次捕物控」の作者 野村 胡堂(1882〜1963年)は、時代小説「怪盗黒頭巾」(偕成社)に収録されている作品「幻術天魔太郎」で「将軍家の寝所にはちがいないのですが、ふとんの中はもぬけのからで、めざす相手の家光は影も形もなかったのです」というくだりを書いている。
- 横溝 正史は、「人形佐七捕物文庫」第三「角兵衛獅子」(1949年、杉山書店)に収められている「謎の百人一首」で、「佐七は念のために絵馬の中を探つてみたが、そこは蛻の殻だった」というくだりを書いている。ここでは「モヌケ」は漢字「蛻」が使われている。漢字「蛻」の意味は「ぬけがら」であるという。
- 村雲 菜月は、連作「もぬけの考察」(講談社)で第66回群像新人文学賞を受賞した。同作品では、ある部屋の住人が次々いなくなるもので、その状態を「もぬけ」という語で表しているという。
今野氏によれば、和英辞典の再版「和英語林集成」(1872年)には「泥棒が牢屋をもぬけて出でる」という動詞「蛻る」が使われているという。ちなみに、岩波国語辞典にある蝉の抜け殻を「蛻の殻」とはいう表現は、現代ではほとんど使われないという。📕✒️🐞🐍📃🇧🇷🦥🧑⚕️👦👶🏫💬👩🤝❤️👦👧💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵
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