2026.5.30 日本経済新聞の記事「こころの健康学:理解すると伝えるは別物」から
監訳の仕事で分かった違い
コラムの著者 大野 裕氏(認知行動療法研修開発センター)は、自分が専門にしている認知行動療法について米国で優れた専門書が発刊され、日本語版の監訳を依頼されることが多いと言う。その体験から、物事を理解することと他者にこれを伝えることの大きなギャップを改めて感じたと言う。
◯生成AIだけでは監訳はできない
大野氏によれば、認知行動療法とは、現実を俯瞰できるように手助けしながら問題に適切に対処できる力を育む、対話(コミュニケーション)を通した治療法であるという。世界でこの分野では最も広く使われている方法で、より良い形で活用できるようにと新刊が出てくるのだという。
そうした本は、生成AIで読めば良いのではないかと言われるが、いくつかの点で活用できるレベルに到達はしていないと言う。一つの要因は、理解することと伝えることにギャップがあるということだという。理解した内容を原文に沿って日本語にして、読者にも分かるように文章を整えるためには別の工夫がいるという。つまり自分が理解したことを読者にわかりやすく、しかも明確に伝えねばならない。日本語を推敲すると、ぎこちない表現や難しい表現になっている場合がある。こうした作業を繰り返し、ある程度納得のいく表現になっていく。
プロの翻訳者のスキルに感心すると同時に、日頃のコミュニケーションでも自分が理解したことを相手に伝わるように表現することの難しさを大野氏も感じているという。🧑⚕️👦👩🤝👨💡👦👧💰📓🗺️🚢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵
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