2025.12.4 日本経済新聞の記事「私見卓見:『伝える』より『触れる』広報へ」から
守りの広報ではなく、共に歩む広報への転換を
コラムの著者 日比谷尚武氏(キップルズ代表)は、自社の企業の社会的責任(CSR)や持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みを「こんなことをやってます!」と打ち出す広報が独りよがりに聞こえてはいないだろうか自問してみると気づくことがあるという。
◯弱さを見せることが信頼のきっかけになる
日比野氏によれば、「相手のため」と言いながら、どこかで「自分の満足」が先に立つということが個人にも企業にもあるという。これは広報の現場でもよく起こっていることだという。例えば、CSRやSDGsの企業活動を伝えたい側(企業側)の論理だけで完結していないかということである。
大事のポイントは、受け手側の文脈(コンテキスト)や背景に「触れる」姿勢だという。一見、大前提のこと、つまり、どんな言葉やテーマで伝えるべきかという議論なしで進んでないだろうか。広報の現場では、顧客、支援者、協力企業、地域住民、Z世代など、ついついわかりやすさのためか、ラベリングしまいがちである。しかし、実際の関係性はもっと複雑であいまいなものであろう。
ラベリングした関係でのコミュニケーションを設計するのは楽で、その定義で安心してしまう危うさがあるという。さらに何かを発信したいときには、つい整った情報や成功事例だけを届けたくなる。実は最近では、「あいまいさ」や「中間性」をそのまま受け入れ、見せていくストーリーの方が共感される時代であるという。「まだ途中なんです」「今こんなことで悩んでいます」という声の方が相手に響く場合があるという。弱さを見せることが信頼のきっかけになるという。
これまでの守りの広報ではなく、共に歩む広報へ転換が求められているのではないか。自分では「役に立ちたい」「支えたい」と思っても、それが空回りして、かえって、相手との距離を生んでしまっていないか。相手の気持ちやタイミングを察することは至難の業である。本当に重要なことは完璧を捨て、自分の弱さを隠さず、相手に向き合うことだろう。📝📓✏️💬🧑⚕️👦👩🤝👨💡❤️👦👧💰📓🗺️🚢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵
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