【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「原子力+核融合の新発電」から

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2025.10.30  日本経済新聞の記事「「原子力+核融合の新発電」から

東北大学名誉教授、廃棄物の地層処分不要に

コラムの著者 竹下 敦宣氏(日本経済新聞社)によれば、橋爪秀利氏(東北大学名誉教授、仙台高等専門学校長)が原子力発電と核融合を組み合わせた新しい発電システムを考案したという。原子力発電から出た使用済み核燃料を核融合の燃料とするものだという。

◯原発の廃棄物最終処分を巡る候補地が決まらない現状に影響

橋爪教授は新システムを論文にまとめ、今年5月の原子力技術の国際学会誌に掲載された。新システムは放射性物質を燃料に使う原子力発電と核融合を組み合わせる。原子力発電ではウランやプルトニウムという重い放射性物質が分裂した時に発生するエネルギーを発電に利用する。一方、核融合はトリチウム(三重水素)など軽い放射性物資を融合して生まれるエネルギーを利用する。双方とも放射性物質を使うが、燃料としての利用法が異なっている。

原子力発電の課題は、主にウランに中性子を当てて分裂した後に、プルトニウムやセシウム、ストロンチウムなどの放射性物質が残ることにある。日本ではこの中で再生利用できるプルトニウムを取り出し、再び原子力発電で燃やす核燃料サイクルを推進している。青森県六ヶ所村で日本原燃が建設中の再処理施設は国内唯一の施設である。現状の再処理では、プルトニウムを取り出した後に残った放射性物質を再利用しない。放射能レベルも高く、ガラス固体化にし地中に埋め、高レベル放射性廃棄物が安全になるまで数万年間保管する必要がある。

新システムでは放射性物質を「ヘリカル型」と呼ぶ核融合炉に投入する。核融合炉は燃料のトリチウムを炉心に入れ核融合を起こすと、1億度以上のプラズマとともに大量の中性子を出す。この中性子が当たると、廃棄物に含まれている半減期の長いマイナーアクチノイドという放射性物質が、半減期の短い物質になるという。これにより橋爪教授によれば、「放射性毒性は天然ウラン並みになる」という。地中に数万年間の管理が不要となり、地上の施設での保管が可能となるという。すでに橋爪教授は、2017年から文部科学省の科学研究費を受託し、本格的な研究を開始しているという。

この新しい核燃料サイクルをコンピューター上でシミュレーションを行なって実現の可能性も見えてきた。高レベル放射性廃棄物を地層処分しない技術が確立すれば、原子力発電の選択肢も広がる可能性がある。☢️🧑‍⚕️👦👶🏫💬👩🤝👨💡🐡⛰️🌾🏣❤️👦👧💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵

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